はじめに

 年が明けてはや2ヶ月余り経ちました。
 弊社はおおむね12月決算としていますので、1、2月は決算処理や新年度の事業計画の策定期間になります。(微妙な日にちなので月単位でおおむねと表現しています。)

 ということで前期の決算処理と今期の事業計画を策定していたのですが、ふと個人事業主からスタートしてはや10年目であることに気がつきました。あまりにも山あり谷ありの苦惨を舐めるとはこれかと思うこともありながら、よくまあここまできたなと感じています。

 

前期の決算と今期の思惑

 事業をする際の成績表として個人事業主の時は確定申告でしたが、法人成りしてからは決算書が作成されますので事業内容の分析は確定申告の情報より精度がぐっと上がります。前期は第6期でしたが無事黒字決算とすることができほっとしている一方で、経営体質強化と事業活動の具現化が今期の重要な目標とも思っています。

 そこで、今期は第7期となりますが、これまで取組みをしてきた事業活動を棚卸し整理・再編を検討しています。
 これまでに取組みをしてきた事柄は、年数を重ねるうちにいつのまにか次のように幅が広がった状態になっていました。

1.建築設計(新築、増改築)
2.WEBサイト制作、ディレクション
3.ポスター、チラシ等のデザイン
4.まちづくり活動(法定団体である建築士会、建築士事務所協会の活動)
5.住民組織立ち上げ支援コーディネート
6.日本型HOA推進協議会の活動
7.感共建築ラボの活動
8.教育関係(講師等)の活動

 かなり多岐に渡った活動展開となってきているため、よくあることかと思いますが力が分散しがちな状態です。そこで、選択と集中を今期は図っていきたいと考えています。

 

建築設計事業

 建築分野においては、個別にお声がかかる都度建築設計をしてきています。これは引き続き建築デザイナーとして取り組んでいきたいと思います。わかりやすくいえば建築家的なポジションです。

 

感共建築ラボ事業

 この数年気にかけて活動を続けていた「居心地の良さ」を求めた環境分野のエキスパートとして明確にするため、仲間と共にグループ活動展開している「感共建築ラボ」を法人化してこちらに集約していきたいと思います。
 居心地が良いというのは状況やそのひとの体質によっても感覚が変わります。一般的には扱いづらいために個別対応してますという具合にされてきている視点ですが、ここに正面から取り組みひとつの分野を作り上げトップランナーになりたいと思います。

 

まちのコーディネーター事業

  まちづくりの分野となる地域に関する業務は、マネジメントとコンサルティングを軸にして継続活動のできる収益体質を構築する新しい仕組みづくりを事業として取り組みたいと思います。良いネーミングがないかと思案しているところですがとりあえず仮称で「まちのコーディネーター事業」としておきます。(もっと気の効いたネーミングにしたい・・・)

 

販促ツールデザイン事業

 これまでのノウハウとして、チラシやポスターのデザインいわゆる「DTPデザイン×建築デザイン」や、「WEBサイトデザイン×建築デザイン」を構築してきました。建築系における高度なデザインテクニックを活かしたチラシやWEBサイトは単独分野事業ではできないほかにはないデザインテクニックになります。各事業の取り組みにおいてのサポート事業部門としても位置づけたいと考えています。

 

さいごに

 事業の再編について、いま検討をしている概要を自分の整理も兼ねて書き起してみました。各事業の詳細を整理できたらオフィシャルサイトの方も再構成していきたいと思います。

 基本的にはチームで取り組むことで事業展開ができる要素が大きいのでこれらの事業に共感いただき、事業提携や事業パートナーとなって頂ける方がいらっしゃいましたらぜひお声かけ頂きたく存じます。

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 最近お会いする方から「仕事はなにやっているの?」と聞かれることが度々ありました。

 内容としては、いろいろやっているうちに手が広がってきているためどんなことまでできるのか聞かれることが増えたという感じなのですが、なかなか一言で伝えるのが難しいのでこの期に概要版として一度記事化してみようと思います。(概要版といいながらかなり長文なので目次つけました。)

 

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建築でできること

 建築といっても幅が広い分野です。大きくは調査企画・設計・監理に分類され、各ジャンル毎に必要となる専門性が異なってきます。また、取得している資格によって設計できる制限範囲が異なりますが、弊社は一級建築士事務所になりますので法令の定めにおいては制限なく設計ができます。とはいえ、扱っている主な分野がありますのでご紹介していきます。

 弊社では調査企画設計監理の全般にわたって業務活動としています。構造は木造鉄骨造RC造いずれも扱っているほか、ハイブリッドとなる混構造も計画の必要性に応じてご提案できます。

 意匠設計事務所ですので、構造や設備は基本方針を策定の上、構造設計事務所や設備設計事務所へ分離発注しています。ただし、軸組工法やツーバイフォー工法による木造住宅においては、基本的に構造計算や設備設計も社内で実施しています。

 得意のジャンルとしては次の用途になります。

住宅

 戸建て住宅集合住宅店舗併用住宅等の複合用途など住宅系は一番多く携わってきている分野になります。住宅系企業における実績も含めれば500棟以上設計してきました。

 

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店舗・病院

 店舗動物病院においては企画や販促も含めたプロデュースができ、建築設計だけでなく消防や保健所等の各種手続きについても基本的なものについては対応しています。店舗は雑貨などの一般的な物品販売店舗のほか、パン屋などの食品販売や喫茶店などの飲食店のご提案ができます。
 また、ショップカードチラシロゴなどの印刷物系のDTPデザインWEBサイト制作等もできますので、コンセプトや店舗イメージに基づいてトータルデザイン提案ができます。

旅館・宿泊施設

 このジャンルは出会う機会が少なかったのですがここ最近いくつか声がかかり、現在サウナ施設を含む宿泊施設計画に関わっているほか、ログハウスを中心とした旅館の改修計画に取組中です。特に旅館の改修計画においては、既存不適格の状態を適法にして都市計画法や建築基準法などにおける関係機関との協議や諸手続きも含めた内容となっています。

高齢者・児童福祉施設

 グループホームなどの高齢者施設、また、保育園幼稚園の計画・設計ができます。新築だけでなく増改築にも取り組んだ実績があり、その際には増改築を繰り返した保育所を既存不適格部分の適法化をした上で増築設計をし、建築確認や消防の届け出などの関係諸手続きもあわせて協議・申請業務の対応をしました。

企画型賃貸・シェアハウス

 一時期はデザイナーズ賃貸住宅が多くありましたが、現在はいろいろな企画を取り入れるスタイルが増えていきています。自家菜園のできる戸建て賃貸住宅やシェアハウスなどの提案をする機会が増えつつあります。
 これらの企画型では、計画・設計だけでなく企画運用からトータルにプロデュースしています。現在はオーナー住居併用シェアハウスを代表を務めている感共建築ラボにて企画プロデュースしており、平成29年1月から入居開始予定で現在工事中です。

感共建築ラボ公式サイトは下記リンク先をご覧ください。

http://kankyo-labo.jp/

感共建築ラボのシェアハウスは下記リンク先をご覧ください。

http://sharedhouse.net

改修・用途変更

 いわゆるリフォームリノベーションコンバージョンといった既存建物の修繕や利活用提案の取り扱いが増えてきています。木造住宅では木造耐震診断および設計も含めて住宅・非住宅の利活用提案設計をしています。非住宅においては、検査済み証未取得のRC造の建物を倉庫・事務所から共同住宅へのコンバージョン設計と用途変更の確認申請業務を実施するなど、ケースバイケースの個別対応をしています。


建築実績は下記リンク先ページもご覧ください。個人情報などの観点より掲載は一部の実績となっています。詳細はお問い合わせください。

建築作品

 

ショップカード表(パン ド グランディール様)

印刷デザインでできること

チラシやパンフレットなどのデザインには理論や法則があります
目的や期待する効果をきちんと整理した上で、デザインの目標を定めた後、全体のイメージを文字タイプ・サイズ、枠組み、画像イラスト配置等と共に構成していきます。

ポスター

 イベントや展示会などで使用されるA0やB0などの大型ポスターから、一般的なパネル展示でよく使用されるA1、A2、B1などのサイズなど各種のサイズに対して認識しやすく読みやすいデザインをご提供しています。

チラシ・フライ

 ターゲット層や期待したい効果をヒアリングして訴求力の高い効果的なデザインとコンテンツをご提案しています。

カタログ

 パンフレットはチラシよりもより情報量の多い販促ツールです。説明をしたいターゲット層を想定して、どのような状況で誰が使うのか(営業・技術者・販売店設置など)をヒアリングして使うひとにあわせたユーザーライクなカタログデザインをしています。
サイズとしてはA4/4P(用紙1枚)タイプや、A4の中とじ(小冊子)などの数ページ数のものまで様々な仕様でデザイン制作しています。

ショップカード・名刺

 ショップイメージを一目で伝えるデザインや、相手への印象づけを狙った名刺など目的に合わせたデザインをご提案しています。

ロゴ・タイポグラフィー

 他の店舗などとの差別化や、商標登録などにおいて制作されることの多いロゴやタイポグラフィーを、どのような目的や効果を狙いたいかを整理しながらオリジナルデザインをご提案しています。


DTP(印刷データ)実績は下記リンク先ページもご覧ください。社外秘情報などの観点より掲載は一部の実績となっています。詳細はお問い合わせください。

DTP(印刷データ)実例

動物病院(マリアペットクリニック様)wordpressへ移行

WEBデザインでできること

 Webサイトなどについては、建築設計をしているなかでビジネス系の建物の計画を進めていく中で、ショップカードやチラシ、Webサイトなどもデザインやコンセプトを統一していきたいという声があり、「では作りましょう」ということで取り組んでいるうちにいつの間にか事業の柱の1つになってきているという状況です。
 どんな目的でサイトを立ち上げるのか、どんな人にみてもらいたいのかなどWebサイトの基礎部分を整理して構築していますが、長く建築分野でヒアリングノウハウを蓄積している建築設計事務所であるからこそ、これまでのWEBの世界での要求を満たす提案とはひと味ちがう質の高いご提案を提供しています。

プロデュース・ディレクション

 Webサイトを作る際には、何のために、どんな人に見てもらいたいかなど目標を明確にしておく必要があります。ターゲット層に対して有効なデザインと見て欲しいコンテンツをセットしていくためのコンサルティングやプロデュース・ディレクションができます。

 また、自社でサイト製作や運用をしたい顧客向けにカウンセリングやセミナー・勉強会など出張講座の開催も取り扱っています。共に歩むコンサルティングにより効果的な事業展開をお手伝いしています。

サイトデザイン・制作

 建築設計のスキルとノウハウはWEBデザインにも活かして、他のWEB制作会社とは違った角度から、目的にフィットし、さらに感性豊かな表現で他とはひと味違うWEBサイトデザインをご提案制作できます。

CMSの活用

 以前はAdobe Dreamweaver、ホームページビルダー、BindなどWebサイト制作用のアプリを利用したサイト制作をが中心でした。これはWebサイト運用側で扱っているアプリに対応するようにしていたためでもありましたが、CMSの登場とともに徐々に使用頻度が減ってきています。(コードのカスタマイズや一部のコーディングなどでは使用しています。)

現在では誰でも簡単に記事更新できるサイトのご要望が多くなり、CMSを中心としたサイト制作となってきています。
CMSの種類としては2010年くらいまでは世界シェアNo1であったJoomla!を主に利用していました。プラグインなど機能が豊富であったのですが、すべて英語であったため管理画面の扱いなどでフラストレーションがあり、日本でのシェアはあまりのびませんでした。そこで、その後のシェアも伸びてきて日本語対応もしっかりしているWordPressをメインのCMSとしてサイト構築をおこなっています。

※コーディング:XHTMLやHTMLのマークアップ言語を利用して、デザインをWebぺージへ変換する作業のこと。
※CMS:コンテンツマネジメントシステム

保守・メンテナンス

 多くの企業でHPは専任ではなく兼任という状況が多く見られます。日々の業務に追われ、ホームページに時間や労力をさくのはなかなか大変ですし負担も大きいため、保守管理のご依頼が多くなっています。年間契約にてデータのバックアップや記事更新などのほか、ページ内容改善のコンサルティングなども取り扱いが増えています。


WEB実績は下記リンク先ページもご覧ください。社外秘情報などの観点より掲載は一部の実績となっています。詳細はお問い合わせください。

WEB実例

 

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まちづくり・エリアマネジメント

 まちづくりの分野は、幅広い活動と運用のできる体制が必要となることが多いため基本的には団体活動にてアクションを進めています。ひとつは建築士法に法定団体として定められている一般社団法人神奈川県建築士事務所協会になります。ここでは、景観・まちづくり専門委員会にて委員長を務め、各自治体のエリアにて景観資源調査の実施や提案の提示などを積極的に進めています。もうひとつは日本型HOA推進協議会にてすまい・コミュニティマネージャー育成講座の運用やエリアマネジメント各種の活動に取組んでいます。

神奈川県建築士事務所協会景観・まちづくり専門委員会については下記リンク先をご覧下さい。
http://www.j-kana.or.jp/kmachi/

日本型HOA推進協議会については下記リンク先をご覧下さい。
http://j-hoa.net/

 

住宅地のエリアマネジメント

 住宅地の計画設計・管理のコーディネートエリアマネジメントを取り扱っています。住宅地では新しい分譲地の区画設計から各住棟の設計を通風や緑地、互いの視線や歩車動線などさまざまな視点から検討して居心地の良い住環境を実現する計画を提案しています。そして、作りっぱなしではなく良質な住環境が維持保全できるような仕組みづくりも提案し、住民主体の自治管理ができるように管理組織設立支援コーディネート業務もお引き受けしています。

空き家の利活用

 神奈川県の現在の空き家率は11%強となっており、特に自治体関係者の方との会話の中で空き家の話題が増えつつあります。
空き家やこれに関わる活動としては、神奈川県への「空き家の利活用など住宅地のエリアマネジメントによる地域の魅力の向上・創出」の協働事業提案や、相模原市への「空家を活かしたしくみと暮らしやすいまちづくり事業」の協働事業提案などの空き家の利活用企画提案書作成や、連携できる事業やイベントなどを自治体や関連団体と共に協働活動をしています。

商業のエリアマネジメント

 商店街や旧道などの地域資源発掘(調査・分析)と利活用提案や事業プロデュースができます。

 

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執筆・講師・提案作成など

 現在は、明海大学不動産学部にて非常勤講師をしています。ここでは国家資格である建築士を取得するのに必要な教養知識をベースとしたカリキュラムで指導をしています。また、資格取得向け予備校の一級建築士資格取得講座にて非常勤講師をしています。建築計画・環境設備・設計製図をレクチャーできます。建築計画のなかでも建築史・建築作品の実例についてはブログ執筆もしています。

 建築関係の執筆も時折依頼があり、業界団体誌や専門雑誌等への記事を執筆しています。上記の分野のほか、まちづくりやエリアマネジメントについても経験と知見の範囲で執筆ができます。

 建物単体の建築設計だけでなく、事業も含めた幅広い事業構想からのご提案や企画書・調査&レポートが実施作成できます。現在は複数の自治体や団体等とともにha(ヘクタール)単位の用地の土地利用計画などの構想立案を進めています。

※ha(ヘクタール):1ha=100m×100m(1万平方メートル)

 

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まとめ

 目次を作った都合でまとめ見出しをつけてしまいましたが、このようなかんじでいろいろ幅広く活動展開をしています。ざっくりと書いたので後ほど追記補足などをするようにし、詳細はまた各項目ごとに固定ページでお伝えするようにしていきたいと思います。ご相談やご依頼などございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。

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