白物家電といえば冷蔵庫、洗濯機、など。5、6年前くらいまではだいたい9~10年くらいで買い替えといった感じだったかと思います。また、シーズンごとに流行があり、特に大きさの変化は設計泣かせでもありました。

その後、数年はこれらの使用年数が短くなり、どうやら1年くらい短くなって8~9年程度での買い替えとなってきていたような気がします。その頃は機能が格段にUPしてきた時期であり、特に省エネ機能の向上が目につきました。

最近は冷蔵庫の寿命はまた延びてきているような気がしています。10年保証がつくようになったあたりにもその気配をうっすら感じます(笑
性能の向上ペースも早くなってきたため、故障した際に買い替えた方が賢い選択となることも多いので「直せるけれども・・・」な場面も増え、なかなか判断が難しいところです。

洗濯機なら10kgクラスまであり「節水」のほか「乾燥」、「泡洗浄」などの機能、冷蔵庫ならチルド室切り替えなどによる「省エネ」や買いだめできる500Lクラスの「大型冷蔵庫」など。どれも時勢を反映した機能の向上ですね。現在では600Lクラスもだいぶ増えてきています。

ちなみにTVも使用年数も2010年頃までは短くなっているようでしたが、これはブラウン管から液晶などの薄型TV&地デジ対応TVへの買い替えが進んでいることが原因だったかと思われます。いまは4Kテレビの登場で大型画面とともに買い替えが進んでいますね。
※4Kテレビとは、フルハイビジョン(約207万画素)の4倍の約829万画素による緻密な画素数で表示できるテレビのことです。きめの細かい画像となるので表現豊かな映像を楽しめます。

現状ですと、液晶TVの寿命はバックライトの寿命の影響が大きく5~6万時間つけっぱなしで、6~7年程度、プラズマTVの寿命はおよそ3万時間程度といわれています。また、画面サイズが大型化してきたので設置場所の検討も忘れずに必要です。特に壁面に固定したい場合は重量があるので下地補強をする必要があります。

これらの家電はどれも建築時に考慮して設計するものなので、変化を把握しておくことは重要になります。家庭で使われる製品や機能の変化に柔軟に対応することが設計でも必要といえます。

2010年初稿2015年5月改訂