地球温暖化による気候変動が体感できるようになってきています。
地球の平均外気温は約15度ですが、これが徐々に上がって来ています。
過去記事(大気中CO2濃度とO2濃度について)でも取り上げたことがありますが、大気中の二酸化炭素が増えることで地球温暖化が進み平均外気温が上昇しているわけです。
ここで取り上げている平均外気温はあくまで平均なので、世界各地それぞれにもっと外気温が高かったり逆に低くなってたりすることもあるのですが、最も重要なことは各地における気候変動の幅が激しくなっているということでしょう。
世界の年平均気温偏差の経年変化(1891〜2018年) 画像引用:気象庁
上述で取り上げたグリーンランドのニュースでは犬ぞりが水を走っているかのような映像もありましたが、気温の急上昇により氷が溶けたためにあのようなシュールな映像が撮影できてしまったということになります。また、パリでは外気温が40度を超えたそうですが、このように人が暮らす日常に気候変動が影響し始めています。そして、その変化が不自然に速いことが問題といえます。地球上の多様な生物が皆その急速な変化についてこれるかというと全くの未知数ですし、すでに鳥がこの変化についてこれていないという観測調査結果も出て来ているようです。
このような状況の中、昨日IPCCの報告書を公表がありました。
この報告書をみたい方向けにリンクを貼っておきます。(英語です)
IPCC特別報告書
この特別報告書には色々な要素がありますが、この記事では身近で関わってくる食料について考えたいと思います。
レポートの中には、干ばつなどの増加で2050年に穀物価格が最大23%上がる恐れがあり、食料不足や飢餓のリスクが高まるという内容があります。これは、食料自給率が低いほどダメージが大きくなるわけですが、ここで自分はどうなのかと考えてみる必要があるかと思います。
農家の方であれば野菜や穀物などについては自給率が高いわけですが、一般家庭では多少ベランダや小さな庭で家庭菜園をしている程度でありほぼスーパーなどで買ってきているかと思います。
そうなると気候変動により食材購入費がかさんでいくということが起こるようになります。それも今までのちょっと高くなったなというレベルではなく・・・。
では、どうすれば良いかということになりますが、色々な意味で暮らしの中に「農」という要素を取り入れていくのが良いのではと思います。
色々な意味でというのは、単に食材を自分で育てて調達しようというだけでなく、農を通じて自然と触れること、その時間を持つこと、一人では続けられないし農地もそれなりにある方が良いから仲間を作って一緒に育てる・・・など、「農」という要素の中には暮らしの中では大切なことが内包されており、それぞれの人の思い描くライフスタイルから毎日過ごす場所や家や仕事を見直してみるべきではないのかなとそういう意味です。
今の社会は1日の時間は働く時間でほぼしめられていて、その時間は給料という形でお金に替わり、そしてそのお金は食材・光熱費・土地建物・税金・保険・ローン・車などに替わっています。そういう風にお金を回していく経済システムを作って高度成長期が生まれたからです。これが、都心部にいくほど顕著に現れますので都内で暮らすほどに一月にかかるお金(固定費)が多くなるわけです。そういう意味で郊外に居を構える、二地域居住をしてみる、サードプレイスを見つけるという最近の動きは、本能的に皆が感じていることをそういう行動で変えていこうとしているのかもしれません。
さて、あなたの固定費は月いくらですか?あなたの働いている時間と寝ている時間以外の時間はどれだけありますか?あなたの時間は何に変わってますか?
人に問いかけていながら自分が一番できていなかったりするわけですが、今の生活で良いのか?という疑問はきっと生活を豊かにする第一歩なのだと思います。そして、経済システムが人の主たる活動になってしまったのは産業革命以降であり、地球温暖化が急速になりだしたのもこの時期からです。私たちのライフスタイルが本当の意味で豊かになれば、地球温暖化の抑制にも結果的に繋がってくるのではないかと思います。
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