べたなタイトルですね(笑)

リフォームというと建築設計をしている側からすると「新築よりややこしいー」と思うジャンルになります。

何がややこしいって昔の法規に基づいて作られているから、現在の法規に合うの合わないのというはなしになり、新築時当初と今ではライフステージが変わってるので間取りが使いづらくなっているし、昔の断熱なので底冷えとかするし、そもそも施工ちゃんとしてるのかしら・・・などなど、いろんな要素が盛りだくさんな訳です。

そう考えると設計する側としては新築の方が扱いやすいわけです(笑)

ところが新築はそれはそれでコギレイ過ぎて微妙だったりもします。なにせ、全部基本は新品なのでよそよそしいというか馴染むのに時間がかかるのですね。

そういう点では建築してから年数が経っていると自然素材系はとりわけ歳を重ねた味わいが出てくる訳です。

樹脂系は防水性や強度などで良い面がありつつ、一方で時間の経過する程に単に「劣化」していくだけという側面も併せ持っています。

昔は家を建てると言えば自然素材から選定したり、また実は材料の再利用も多くありました。ですからエイジングの味わいがあったわけです。

近年の建物はメンテナンスフリー的なことを謳っていることが多いですが、樹脂やゴムなどメンテフリーといいながらそこそこの時間の経過で「交換」となっていたりします。(これは実用性的な面だけでなく、先に「美観的」に劣化している場合も含まれます。)それは本質的な「メンテナンスフリー」とは少しずれていると思います。

家を建てる段階(企画設計)から住み続けていよいよ維持できないよとなって解体するまで(実耐用年数)のトータルコストを考えると、劣化して交換となる樹脂系の素材が本当に良いと言えるのかどうかはよく考える必要があると思います。

建物の生涯コストを見据えながら、一方でリフォーム時点で投資できるイニシャルコストと天秤にかけてリフォームを考えることが大事であるといえますね。

リフォームにおける課題となる断熱や耐震、そしてライフステージライフスタイルの変化に対しての対応など、リフォームは奥深い部分があります。これらについては順に記事化していきたいと思います。

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