先日小田原の小田原アリーナで開催された森林循環フェアを観にいってきました。
神奈川県内の木材の利用などに関していろいろな出展がされていました。
県産木材の地産地消を推進する活動として「神奈川県建築事務所協会」や
「神奈川県建築士協会」もお隣同士でブースを出していました^^
おもに木造住宅の材料を県産材を活用していきましょうというものですね。
実際の県産材です。しっかり刻印がはいっていますね。
県産材の利用は丹沢を中心とした山の管理をしっかりおこなうことにつながるので
山の保水力の維持からくる水資源の維持や、植物の呼吸によるCO2生成能力の
維持などのほか、木材の伐採、製材所での加工、建築現場の流れを県内で行うことにより
流通コスト、運搬時のCO2排出量、建築材料コスト等の削減につながります。
こちらは工芸デザイナーの展示です。竹でデザインしたスピーカーに惹かれました^^
こちらは開催されていたコンクールの受賞作品のひとつ。素敵なデザインです。
座り心地を試したくてしょうがなかったのですが、このように展示されているので
さすがにその勇気はでませんでした^^;
一部に木材のピースを山のように置いているところが用意されていて
子供たちが遊んでいる様子です。
あちこちに写真のような木片の塔が出現していました。
もちろんお約束の「塔の倒壊事件」も発生するたびに悲鳴が上がってました^^
こちらは神奈川県の森林マップ。このような地図があるのですね。
やはり県西部の丹沢エリアから北のほうに集中しています。
おはなしをいろいろうかがっていると、特にこの何十年間でかなり山の管理が
行き届いていないことで山の状態はよくないようです。
森林資源の管理や、生態系の保全などを長期的な視野にたって行う必要が
あるし、早急な行動が求められているとのことです。
これは他人事ではなく木材を使用する建築へも大きく影響することですね。
ひいては住まいを建てられるそれぞれの方へ直接影響してくることでもあります。
建築に関わるものとして、ヒトの生活と自然との関わりや木材という建材という
視点だけでなく、森林保全やCO2削減といったマクロな部分に対する取り組み
にも意識を向けて行動していかないといけないなと改めてかんじました。