WEBポータルサイトのhomifyの特集記事にて「太陽と風の家」が床暖房事例として紹介されました。
ぜひご覧ください。

https://www.homify.jp/ideabooks/911441/床暖房で住まいを暖める6つのメリット

上から2つめの事例になります。

本事例では床暖房の温度設定が20度弱まで設定できるタイプを採用しています。この温度設定は配管を流れる水温となりますので、床仕上げ表面では20度を少し超えてきます。夏期における空気温度の快適域平均は22〜23度程度ですので冷輻射として機能することができます。気流による温度管理をするいわゆるエアコンが苦手な方には、この柔らかな涼しさを得ることのできる輻射を活かした床冷暖房はおすすめです。

本事例の「太陽と風の家」の作品事例は下記リンク先でご覧いただけます。

https://www.homify.jp/professionals/75645

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木造住宅現場写真和室へのアプローチ

「太陽と風の家」と名付けした住宅の現場も石膏ボード張りまで工程が進んできました。
空間の体感がしやすい状況になってきました。

木造住宅内装工事中の写真

木造住宅内装工事中の写真

土間下地まで施工が完了しています。このあとはタイルを張る工程が最後にあります。
壁は全室漆喰で仕上げるので写真の状態より明るく感じるようになります。とはいえ、落ち着いた住まいというのは場所によって空間的にも陰影にも変化があるほうが落ち着きます。どこもかしこも天井が高く明るい、という空間になってしまうとひとは落ち着くことができなくなってしまいます。このあたりも割とはっきりと感じられるような空間デザインをしています。

木造住宅現場鉄骨階段写真

木造住宅現場鉄骨階段写真

ちょっと変わった階段ですが、踊り場から2方向にわかれます。ひとつは2階のホールを目指していますが、もう1方向(左側)は和室に行くための専用階段となります。

木造住宅現場写真和室へのアプローチ

木造住宅現場写真和室へのアプローチ

階段をあがると浮いたような閉じこもり専用の和室へたどり着きます。つまり籠もり部屋です(笑

この住宅は温熱環境的にもさまざまな検討をしており、自然の通風を促すために開口部を大きさと位置を考慮しています。

温熱環境検討シート

温熱環境検討シート

日射については冬至の正午の太陽の位置が北緯35度近辺ですと30度くらいになりますが、夏至になると78度くらいになります。ですので冬場は日射熱の取り込みを期待するために熱を蓄えやすいコンクリート土間にタイル仕上げとしています。これにより土間とタイルが暖められ床暖房の効果が期待できます。
(専門用語でいうと熱容量の大きい素材によるダイレクトゲインと赤外線域の長波長再放射現象の内容になります。)

一方で夏場は日射熱を遮りたいので屋根の軒をのばして日射を防ぐようにしています。また庭に落葉樹を植えるか可変ブラインドをつけたパーゴラなどによる日射遮蔽の検討をしています。

通風に関しては開口部通風の入口と出口の位置を上下に計画して高低差をもたせています。これは高低差があると重力差換気による通風を発生させることができるからです。また、入口と出口の開口部の大きさを同じくらいにできるだけしています。これは換気量は入口と出口の開口部の大きさが同じときが一番期待できるからです。
(専門用語でいうと直列合成による総合実効面積の内容になります。)

このようにエアコンなどの設備に頼ることなく、できるだけ自然のままに暮らせる住まいを目指していろいろと考えています。ちなみにこのようなデザイン手法は、「パッシブデザイン」と表現されています。

6月末か7月にオープンハウスができればなと考えています。開催が決まりましたらお知らせしたいと思います。