道志橋写真01

先日、ツアー企画の関係で相模原市内を一日かけて巡りました。

さて、まずお題を1つ。

ブログタイトルと共に添えている写真の橋はなんという橋でしょうか?どこから撮影しているかも含めて分かった方はなかなかの相模原通です(笑

相模原市は現在、政令指定都市であり人口が約72万人ですが、戦争が終わって10年程経過した昭和30年(1955年)頃は約17万人でした。

人口と世帯数(相模原市)
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/toukei/20998/index.html

約60年程の間に約4倍(55万人)も人口が増加したことになります。ちなみに相模原市は、昭和12年に陸軍士官学校が移転してくるまでは桑畑や雑木林などしかない広大な荒野でしたが、軍都計画により急速に開発が進み、昭和29年に2町6村が合併して市が誕生しました。わずか6,70年の間に荒野から政令指定都市という変化は尋常ではなく、また意外と知られていない相模原の黒歴史があります。(相模原の黒歴史は別の機会に記事化したいと思います。)

さて、そんな昔の様子を頭にインプットしながら市内各所をまわりどのように変わったのかを確認してきました。

2016-10-31-10-40-53
写真撮影:2016.10.31 Photography Tsutomu Teramoto

こちらは相模原駅のペデストリアンデッキから相模原補給廠を眺めた写真です。米軍より変換される予定の区域になります。

相模原補給廠一部返還等(相模原市)
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/area/koikikoryu/citydev/19.html

淵野辺北口写真
写真撮影:2016.10.31 Photography Tsutomu Teramoto

こちらは淵野辺駅北口の通りになります。淵野辺駅は横濱鉄道会社により明治41年(1908)9月23日に横浜線の開通とともに開設され、当初は、東神奈川・小机・中山・長津田・原町田・淵野辺・橋本・相原・八王子の9駅で開業していました。この当時はまだ単線でした。その後、軍事物資の輸送のために軍事施設への分岐線路が作られたのち矢部駅が誕生するなど、軍事色の濃い歴史があります。(ちょっと黒歴史部分)

 

相武台団地写真01
写真撮影:2016.10.31 Photography Tsutomu Teramoto

こちらは相武台団地です。相模原市では、1965年(昭和40年)からの10年間で約20万人にもおよぶ人口増加がありました。そのため団地や学校などの施設をたくさん建設しています。あまりの急激な変化に追いつかず、1975年(昭和50年)に相模原市財政白書〜副題「こども急増びんぼうはくしょ」が発行され話題になりました。

CiNii 図書 – 相模原市財政白書 : 人口急増問題特集 : こども急増びんぼうはくしょ
http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA64629692

相武台団地写真02
写真撮影:2016.10.31 Photography Tsutomu Teramoto

この当時の団地は住棟間隔比を日照を考慮して計画し、豊富な緑も計画されていました。また、大規模団地では商店街も合わせて計画され大変良好な住環境が形成されていました。最近、団地再生がトレンドですが、このような良好な外部環境を活かした計画が盛んに進められています。

津久井湖ダム写真01
写真撮影:2016.10.31 Photography Tsutomu Teramoto

こちらは津久井湖です。相模原市は神奈川県の水瓶として多くの人造湖があります。大きいところでは津久井湖の他に相模湖や宮ヶ瀬湖にも面しています。人造湖ですのであわせてダムが数多くあります。また、相模川や境川などの河川も有しているため多くの橋が架けられています。

最近はインフラツーリズムが話題になってきていますが、相模原は近場ですぐに足をのばせる好立地にあります。

インフラツーリズムが人気!インフラ観光スポット巡りの旅にでよう!(ZIGZAGストリート)
http://zigzagstreet.com/infra

インフラツーリズム(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/infratourism/

近場で「インフラツーリズム」ダム・橋 集客呼び水に(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83936760U5A300C1000000/

このようなかんじで市内各所をまわって現地を確認し、ツアー企画の準備をしています。ツアーの際には参加者に調査票をお配りして景観資源調査を兼ねて行う予定です。また、本記事ではツアー催行の関係で昔の写真はあえて掲載していません。ツアーの終了後に調査票や昔の写真も含めてレポートをまとめたあとに改めて記事化する予定です。

景観資源やまちのさまざまな歴史を、建築や土木の専門的な切り口も加えて、プロデュース&コーディネートするお仕事の機会がだんだんと増えています。地域を知るほどにその場所の資産や大事なものを再発見することができるので、このような企画は単なるイベントとしてだけでない効果を期待できるのではないかと回数を重ねるごとに感じています。

地域の活動などされているみなさま、このような一石二鳥の企画にご興味がありましたらどうぞお声かけください。内容により費用のかかるものもあるかと思いますが、まずは有償無償いずれもご相談ください。特に地元の美味しい食べ物には釣られて参上します^^

関連リンク
「TERRAデザインでできること」
https://terradesign.co.jp/terraデザインでできること/

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