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まちづくりについて

本年度より2年間の任期にて神奈川県建築士事務所協会景観まちづ​くり特別委員会にて
正式に活動することになりました。
まずは東北の復興に関して現地査察などから情報収集をおこなって​東北エリアの
協会支部関係者の皆様と活動していく予定です。
また、神奈川県内における歴史的保全建築物や地域ごとのまちづく​りに関して
活動していく予定です。

ということで、なにができるのかはまだわかりませんが
自分のライフワークとなる足がかりをみつけました。

 
もともと、建築なる世界に足を踏み入れたのは、
住んでいたところが開発された分譲地で

「なんでこんな同じように家が並んでるの?」

という疑問からでした。
まあ、建築的にいえば「区画割りが整然としすぎていて風景が豊かでない」
とでもいえばいいのでしょうか。 
家自体も工業製品がガンガン使われだしていて、サイディングや塩ビの部材とか
自然素材が見当たらなくなってた頃かと思います。

育った場所が鎌倉市内でしたので、昔からの風景が市内に混在していたことや、
田舎の親戚の家が日光の自然の中にある風景だったことも
そんな気持ちにさせた理由かもしれないです。

大学ではそんな思いで戸建て住宅地の環境について研究しました。
結局は主に景観、風景に関する部分で終わってしまいましたが、
それはそれで大事なことかと今でも思います。

「記憶に残る風景」
 
これって大事だと思うし。

ただ、大学を卒業しえて社会をみて、いろいろ実務を通して見えてきたことは
コミュニケーションや地域、社会の仕組みというものの存在の位置づけが
もっと高くないと地域の活性化どころか荒廃現象的なことが起こって、
結局生活が不便になってきたり、緊急時に助けてくれる人が いないということ。

このいわゆる「ソフト面」に関しては確かに業界でも社会でも
すでに取り上げられていますが、みんな試行錯誤中といえます。

さらに阪神淡路大震災や、3.11に発生した東北の震災
(もちろんほかにも多くの災害は起きていることを忘れてはいけません)
を通して、「命を守る」という生物として最も大事なことを思い出させられ、
避難体験を通して、ヒトとの絆、関わり方を改めて突きつけられている現状を
建築に関わるものとして、なにかできるのか考えたいという思いがあります。

まだ、いまはまとまった思考ではない状態ですが、行動しながらなにかを
見つけていきたいと考えています。

 幸いなことに、建築士事務所協会との関わりの中で活動できる場を頂くことが
できたので、なにか仕掛けていくくらいの気持ちで取り組んでいきたいです。