色の見え方は人によって違います。また、何色であるかの表現も微妙な差異があったりします。良く言われるのが信号機の青色なのか緑色なのかというケースですね。

この視覚による情報は五感すべての感覚のうち8割を占める情報量といわれています。
「見た目8割」といわれるのはあながちまんざらでもない訳ですね(笑)

では、脳の中ではどのようにみた映像が処理されているかというと、まず元の画像を光の波長(周波数)として目から情報を得ます。この時には元画像以外の情報もありますので、よけいな情報をカットします。(この時に逆に一部不足する情報も出てきます。)

つぎに、この波長を電気信号に変換して神経を通り、脳の中で視覚野とよばれるところにて波長を映像に変換します。このときに実は記憶にある「記憶のイメージ」との判定判別をしています。
(この時に不足している情報も補われます。)

このような過程を経て画像が「再現」されてわたしたちはみたものを認識しています。
つまり、視界に入ってくる映像はある意味都合良く処理されているので、視界に入ってくる映像は再現した映像とは異なるものとなります。

このとき記憶されている形や色がありますが、色のほうを「記憶色」といいます。記憶色は実物よりもすこし鮮やかに(彩度が高い)記憶されています。
また、照明の光が少々変化しても、その光が一様に物体に当たっていれば、物体の色を同じ色に認識できます。これを「視覚恒常」といいます。薄暗がりで赤いリンゴをみてもリンゴであり赤色であると判別できるのもこの視覚特性によるためです。

このような感覚現象は、ほかにも面積対比や色が心理的に及ぼす影響などさまざまであり、インテリアなどでの仕上げ材の色味を考える時も配慮が必要といえます。

生理的感覚というのは実に奥が深いといえますね。

アイキャッチ画像引用:ウィキペディア

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